近年、天災(地震・台風など)による停電の増加や電気代の高騰により、蓄電池を検討する人が増えてきています。
本記事では、蓄電池を理解して頂くために、蓄電池の特徴やメリット・デメリットなどについて紹介していきます。
この記事を読めば・・・
- 蓄電池の大まかな特徴がわかる。
- 蓄電池のメリット・デメリットについてわかる。
これから蓄電池の導入を検討する方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
" ZEH " のおさらい
(出典:Panasonic HP)
蓄電池を紹介する前に、少しZEHのおさらいをしておきましょう!
ZEH(ゼッチ)とはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略です。
高効率な設備機器導入による「省エネ」、高い「断熱性」、太陽光発電などによる「創エネ」を組み合わせることで、年間の一次エネルギー消費量がほぼゼロになる家を指します。
政府が「2020年までにZEHを標準的な新築住宅に」という目標を掲げたことで、各ハウスメーカーは「断熱」×「省エネ」×「創エネ」の観点から、エネルギーゼロの家を目指しております。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁HP 第5次エネルギー基本計画(ZEHに関する記述はP35.36)
蓄電池は、「省エネ」に当たるリフォームとなります。
今後、住宅に太陽光パネルがついているのが当たり前の時代が来ます。
その時に備えて、少しでも蓄電池の知識をつけておきましょう!
ZEHに関しては、こちらの記事👇を参照ください。
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ZEHってなに?|ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス
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蓄電池って何?
家庭用蓄電池とは、太陽光発電により生み出した電気を充電して貯めておくことができ、必要な時に電気機器に電気を供給することができるバッテリーのことです。
こんな人にオススメ
- 災害時、避難所に行きたくない。
- 高齢者と一緒に暮している。
- 電気代を抑えたい。
- FIT期間が終了した。
参考
蓄電池を迷っている人は、是非こちらで👇でシミュレーションしてみてください。
太陽光発電に関しては、こちらの記事👇を参照ください。
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太陽光発電|後付けリフォーム・メリット・デメリット
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エネファームに関しては、こちらの記事👇を参照ください。
なぜ家庭用蓄電池が今、注目されているの?
(出典:テスラ)
今、家庭用蓄電池が注目されているのは、以下のような理由が挙げられます![/st-kaiwa1]
- 2019年以降、卒FIT対象者が増えた。
- 売電するより自家消費する方が得だと感じる人が増えた。
- 自然災害により発生する停電時の対策アイテムとして注目されるようになった。
せっかく設置した太陽光発電システムを卒FIT後も有効的に使いたい人が多く、電気料金の高騰により光熱費の見直しや近年多発する自然災害時の対策アイテムとして注目されるようになりました。
蓄電池のメリット・デメリット
ここでは、蓄電池を設置する場合のメリット・デメリットについて紹介していきます。
メリット |
デメリット |
・災害時、停電しても電気が使える。 ・電気代を抑えられる。 ・携帯で管理できる。 |
・初期費用がかかる。 ・設置スペースが必要。 ・電池と同じく消耗品である。 |
メリット1 災害時、停電しても電気が使える。
(出典:テスラ)
自然災害により停電しても、太陽光で作った電気を家庭用蓄電池に貯めておけば、電気が使えます。
そのため避難所に行く必要もなく、自宅で快適に過ごすこができます。
トランスユニットをつければ、家全体で電気が使えたり、特定の部屋でのみ電気が使えたりします。
メリット2 電気料金を抑えられる。
太陽光発電とセットで蓄電池を使用することで、太陽光発電では賄えない時間帯の電気を蓄電池で賄うことが可能です!
これにより高い電気を買わずに済むので、光熱費を抑えることが可能です。
また蓄電池を導入することで電力会社との契約を深夜料金が安いプランに更新し、さらに安く電気を購入することも可能だったりします。
蓄電池を設置したら、契約内容を見直してみましょう!
メリット3 携帯で簡単に管理できる。
(出典:テスラ)
携帯だけでなく、モニターで管理できます。
台風が近づいてきたから、停電に備えて蓄電池に電気を優先してためておくモードに設定することもできます。
デメリット1 初期費用がかかる。
蓄電池を設置する場合、初期費用が高くつきます。
だいたい150~300万はかかります。
そのため初期費用を回収し収益を生み出すアイテムとしてお考えの方にはオススメしません。
蓄電池はあくまでも上記メリットであげた高騰する電気料金への対策とレジリエンスが大きな目的となります。
デメリット2 設置スペースが必要となる。
蓄電池には、屋内タイプと屋外タイプがありますが、どちらも蓄電池を置くスペースが必要です。
従来と比べるとだいぶスリム化していますが、容量によってはまだまだ大きいものがあり、スペースの確保は必要です。
デメリット3 電池と同じで消耗あり。
蓄電池は充電と放電を何回も繰り返すうちに、徐々に劣化していきます。
劣化すると、充電量や放電量が減少します。
10年ぐらい経つと、容量は最初の70~80%程度になります。
ただし、使えなくなるわけではありません。あくまで新品の時より充電できる容量が落ちるということです。 その時の家族構成・電気の使用量等をチェックし、全然問題ない場合もあります。
工事の流れはどんな感じで進んでいくの?
工事期間は、1日で終わります。
ただし太陽光発電システムと同じく、国の認可が下り次第、使用開始となります。
FIT終了後に蓄電池を設置する場合は、設置後すぐに使えます。
step
1足場を設置。
2Fに分電盤があり、特定コンセントを2Fに新設する場合に必要です。
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2設置場所に基礎を作る。
コンクリート基礎もしくは簡易基礎の上に、蓄電池を設置します。
(出典:京セラ)
step
3蓄電池・パワコン・リモコン設置。
(出典:京セラ)
step
4配線工事・動作確認。
国の認可が下り次第、通電となります。
蓄電池の寿命はどれくらい?
蓄電池の寿命は、一般的に15〜30年と言われています。
寿命の目安は、以下の計算式で把握することができます。
蓄電池の寿命
寿命年数=サイクル回数÷365
蓄電池の寿命を表すのに使われるのがサイクル回数です。
サイクル回数とは、満充電から完全放電までを行った回数のことを指しています。
100%まで充電した蓄電池を0%まで放電して完全に電気を使い切った状態が1サイクルとしてカウントされます。
補足説明
満充電とは、蓄電池に100%まで充電すること
完全放電とは、蓄電池が残量0%になるまで放電すること
サイクル回数は1日1回の充放電を元にしていますので、寿命年数=サイクル回数÷365で寿命年数を導き出せます。
サイクル回数が5000回の蓄電池の場合は、5000÷365=13で約13年が寿命ということになります。
サイクル回数はあくまで目安です。必ずしも上記の期間使用できることを保証するものではありません。上記の計算方法で導き出した寿命は、あくまで蓄電池のバッテリー寿命です。バッテリー以外の部品の劣化などにより、上記の寿命より早く蓄電池が故障することはありえます。
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