定年退職を迎える。子供が独立し夫婦2人暮らしになる。両親と一緒に同居する。などライフスタイルの変化があるときに、全面改装をするケースがよくあります。
その際、間取りを大きく変えて、キッチンを2階に移設しようかと相談を受けることもあります。
日常生活に欠かせないキッチンは、使い勝手の良い場所へ移設させることが大切です。
リフォームで設備機器を移設する場合は、設備だけでなく配管も関係するため、場所によってリフォーム費用が大きく変わります。
本記事では、キッチンを2階に設置するメリット・デメリットや費用・増設時のポイントについて紹介します。
費用を抑えて希望する場所にキッチンを設置・移設し、理想の間取りを実現しましょう。
この記事を読めば・・・
- 2Fキッチン新設のメリット・デメリットがわかる。
目次
- 2階にキッチンを作る5つのメリット
・日当たりが良い
・眺望が良い
・天井高のあるLDKで開放的
・プライバシーが確保できる
・騒音が気になりにくい - 2階にキッチンを作るデメリット
・工事費が高くなりやすい
・上り下り、荷物の運搬が大変
・防犯対策が必要になる場合も
・寝室や居室に騒音が届きやすい - まとめ
2階にキッチンを作る5つのメリット
キッチンを2階に設けることで得られるメリットを5つ紹介します。
2階キッチン 5つのメリット
- 日当たりが良い。
- 眺望が良い。
- 天井高の開放的なLDKにすることができる。
- プライバシーが確保できる。
- 騒音を気にしなくて良い。
① 日当たりが良い
1番のメリットは、何と言っても日当たりが良いことでしょう。
隣接する建物が2階建てや3階建ての場合、1階だと建物の影になって採光が悪くなることがよくありますが、2階にキッチンを設ければ、同じくらいの高さの住宅が隣接していても日光が遮られにくいため、室内の明るさを確保することが可能です。
② 眺望が良い
2階のキッチンは、窓からの眺望が良くなる点もメリットです。
1階のキッチンは、塀や植栽により眺めが遮られるケースが多いですが、2階の場合は窓の外の景色を満喫できます。
③ 天井高のあるLDKで開放的
キッチンを含むLDKを2階に設けることで、天井高を上げることが可能です。
1階は2階の床下が天井となりますが、2階にLDKを作れば吹き抜けにして屋根裏まで天井を伸ばせます。
そのため、開放感のある広いスペースを確保できます。
④ プライバシーが確保できる
2階は1階よりも外から見えにくく、キッチンやリビングを2階に設けることでプライバシーの確保につながります。
道路に面している住宅でもLDKを2階にすることで通行人や車から覗かれにくくなり、プライバシー性が高まります。
⑤ 騒音が気になりにくい
2階のキッチンは、周囲の音が気になりにくくなります。
家が道路に面している場合、1階は車が通る音や通行人の話し声などの雑音が気になりやすくなります。
一方、2階にキッチンがあると、近隣からの生活音が入りにくくなります。
2階にキッチンを作るデメリット
2階のキッチンにはメリットが多い反面、デメリットもあるため理解した上で検討しましょう。
2階キッチン 4つのデメリット
- 工事費が高くなる。
- 荷物運びが大変。
- 防犯対策が必要になる。
- 寝室や居室の騒音がきになる。
① 工事費が高くなりやすい
キッチンを2階に設置する場合、工事費が高くなります。
1階にある場合は給排水管が短くてすみますが、2階にある場合は距離も長くなり大掛かりになり工事費がかさむためです。
② 上り下り、荷物の運搬が大変
2階にキッチンを作った場合、階段の上り下りや買い物の荷物運びが負担になる可能性があります。
年齢とともに体力や筋力は衰えるため、将来を見越して検討する必要があります。
特にペットボトルや米など、重たい荷物を2階に運ぶとなると、1階にキッチンがあるよりも大変です。
③ 防犯対策が必要になる場合も
2階にLDKを設けた場合、1階が無人の時間が増えるため防犯面も考慮する必要があります。
2階にいる間に1階で何かあってもすぐ気づけるよう、モニター付きインターホンや防犯カメラなどの対策が有用です。
④ 寝室や居室に騒音が届きやすい
キッチンやリビングを2階に作ると、必然的に寝室や個室は1階に配置することになります。
隣家や道路と各個室が近くなるため、生活音や雑音が気になる可能性があります。
就寝時間やライフスタイルによっては防音対策が必要でしょう。
また、二世帯住宅にする場合、ワンフロアに寝室、個室などがまとまるため同様のデメリットが考えられます。
まとめ
2階にキッチンを設置することで、明るいLDK空間にになり、周囲の騒音も気にならなくなります。
ただしメリットがある反面デメリットもあるので、設置するかどうかはよく検討しましょう。
また移動する場所や配管の状況などによっては工事費用も高くなるため、設置箇所も合わせて検討することが大切です。