近年、電気代高騰への対策として、エネファームへの関心が高まっています。
しかし、内容をしっかり把握した上で設置しないと、損する人やメリットを感じられず無駄になるケースもあるので注意してください。
本記事では、エネファームの特徴やどんな人が設置に向いているのか、また費用はどれぐらいかかるのかなどを紹介していきます。
この記事を読めば・・・
- エネファームの仕組みがわかる。
- エネファームの設置費用がわかる。
- エネファームの補助金情報がわかる。
エネファームの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
エネファームって何?
(出典:大阪ガス)
エネファームは、ガスで発電し、発電する際に生まれた熱を利用して、お湯も同時につくる家庭用燃料電池です。
上記写真で説明すると、左側の機械が燃料電池で、右側が給湯器です。
エネファームでつくった電気は、照明・テレビ・家電などに利用でき、節電になります。
排熱で沸かしたお湯は、キッチンやお風呂の給湯、床暖房や浴室暖房などに利用されます。
エネファームがあると停電時に700Wの電気が使えるので、レジリエンス(災害対策)にはなります。
給湯器と比べると初期費用は高いですが、差額分は12年で普通に回収できるので、設置できるスペースがあるご家庭にはオススメです。
エネファームの特徴
- 電気代を抑えることができる。
- 停電時に電気が使える。
- 停電時でもお風呂に入れる。
- 余った電気は、大阪ガスが買い取ってくれる。
- 保証が12年。無償で修理してくれる。
- 24時間大阪ガスの見守りサービス付き。
- 昔よりも小スペースで設置できるようになった。
CMでは、停電時に不自由なく電気が使えるような描写になってるけどそれは違うので誤解しないように!詳しくは、以下に紹介してます。
エネファームの仕組み
エネファームは、都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて、電気をつくり出します。
このとき発生する熱でお湯を沸かし、給湯に利用します。
エネルギーを有効活用するので、省エネにも大きく貢献します。
(出典:大阪ガス)
エネファームを設置する6つのメリット
エネファームを設置する場合は、これから紹介するメリットと費用ををしっかり理解した上での検討をオススメします。
エネファーム設置6つのメリット
- 24時間自家発電
- 環境に優しい。
- 電気代が抑えられる。
- 災害時も電気が使える。
- ガス会社が遠隔で管理してくれる。
- 省スペースにも設置可能。
自宅で発電できる。
(出典:大阪ガス)
24時間自宅で発電し、発電時の熱を利用してお湯を沸かします。
発電した電気とお湯は自宅で利用するので、光熱費が抑えられます。
また発電した電気が余った場合は、大阪ガスが買い取ってくれます。
環境に優しい。
(出典:大阪ガス)
まず一般的な発電所の話をすると…
発電所で発生する熱は捨てられ、各家庭に電気が運ばれてくるまでにロスがあります。
しかしエネファームの場合は、使う場所がエネルギーをつくる場所になるので、ロスが少なく熱も有効活用できます。
だからエネルギー利用率は約9割が期待でき、省エネ・環境性に優れています。
(出典:大阪ガス)
家庭に優しい。
(出典:大阪ガス)
24時間自宅で発電し、発電時の熱を利用してお湯を沸かします。
発電した電気とお湯は自宅で利用するので、光熱費が抑えられます。
また発電した電気が余った場合は、大阪ガスが買い取ってくれます。
レジリエンス対策もバッチリ。
(出典:大阪ガス)
エネファームのメリットは、何と言っても光熱費を抑えられる上、レジリエンス(災害対策)になることです。
停電時に最大700Wの電気とお湯が使えるんです!!
(出典:大阪ガス)
停電時に各部屋のコンセントが利用できるわけではありませんので、ご注意ください。詳しくは以下参照。
エネファームを新設・交換すると、特定コンセントを1ケ所新設することになります。
停電時はこの特定コンセントのみに電気が流れます。
(出典:大阪ガス)
停電時、普通の給湯器は電気が通ってないのでお湯が使えなくなります。
しかしエネファームは、停電しても発電した電気を給湯器に回し、給湯器が使えるように設計されています。
だから停電時でも、お風呂に入ることができます。
安心サポートつき。
(出典:大阪ガス)
リモコンをネット接続することで、エネファームが正常に運転しているかを大阪ガスが遠隔で見守ってくれます。
一定期間発電が停止していた場合は、大阪ガスからお客様に電話でお知らせし、修理が必要な場合はすぐかけつけてくれます。
小スペースで設置可能。
従来のエネファームと比べると、だいぶスリムになり、約1.1m²の設置スペースがあれば設置可能になりました。
(標準設置の場合)
(出典:大阪ガス)
エネファームの設置費用は?
では実際にエネファームを設置するとなると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
みなさんが一番知りたい費用について、以下に詳しく紹介していきます。
まずどこに依頼するかで、費用は結構変わります。
参考
・大阪ガスショップ 170〜190万
・ハウスメーカー 130〜150万
・リフォーム会社 200〜230万
※ 基礎がない場合は、プラス10万ぐらい。
※ 配管延長・移設する場合は、さらにプラスされます。
リフォーム会社は、エネファーム→給湯器に交換する工事はしていますが、給湯器→エネファームに交換する工事は基本していないので費用は高くつきます。
見積を算出するにあたり、下記のような点を営業マンはチェックしています。
設置する際の注意点
- 搬入経路がしっかり確保されているか?
- 土間打ちが必要なのか?
- 配管延長は必要なのか?
- 特定コンセントは、どこに設置するの?
- 現在の給湯器は何がついている?
エネファームを設置して、もとは取れる?
基本、元が取れるのはハウスメーカーで工事した人ぐらいです。
その他で工事する人は、初期費用がやはり高いので採算は取れないと思った方が良いでしょう。
こんな人にオススメ
- エネファームからエネファームに交換する。
- ハウスメーカーで工事する。
- 電気代が高くついている。
- 停電対策をしたい。
- 補助金が利用できる。
エネファームを設置する場合、約130万ほどかかります。
床暖やカワック対応の熱源機が約45万ほどなので、発電部分は約85万ほどになります。
最新のエネファームは12年持つので、発電部分の85万を12年で回収できるかがポイントになります。
エネファームを設置すると光熱費が年間約8万浮くと言われているので、10年で回収できる計算になります。
エネファームを検討されている方は、是非こちらのシミュレーションで計算してみてください。
参考
エネファーム 光熱費シミュレーション
https://cgi.osakagas.co.jp/cgi-bin/home/simulation/pc/index.php
エネファームを設置するのに補助金ってあるの?
現在、利用出来る補助金はあります。
それが給湯省エネ2024事業です。
現在エネファームを設置すると、最大20万まで補助金が出ます。
工事前・後の写真を撮るなど要件があるので、詳しくは以下を参照ください。
参考
給湯省エネ2024事業
https://kyutou-shoene2024.meti.go.jp/