最近、電気代の高騰により家計を見直している人が増えているのではないでしょうか。
そして、その対策として太陽光発電の導入を検討している人が増えてきています。
実際に、仕事をしていても太陽光と蓄電池に関する相談はすごく多いです。
よくある質問としては…
その他にもいろんな相談を受けます。
本記事では、よく頂く相談を丁寧に紹介していこうと思います。
こんな方におすすめ
- 太陽光発電の導入メリットがわかる。
- 太陽光発電の導入デメリットがわかる。
- 太陽光は、10〜15年で設置費用を回収できるのでおすすめ。
これから太陽光発電を導入しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
" ZEH " のおさらい
太陽光発電を紹介する前に、少しZEHのおさらいをしておきましょう!
ZEH(ゼッチ)とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略です。
(出典:Panasonic HP)
高効率な設備機器導入による「省エネ」、高い「断熱性」、太陽光発電による「創エネ」を組み合わせることで、年間の一次エネルギー消費量がほぼゼロになる家を指します。
政府が「2020年までにZEHを標準的な新築住宅に」という目標を掲げたことで、各ハウスメーカーは「断熱」×「省エネ」×「創エネ」の観点から、エネルギーゼロの家を目指しております。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁HP 第5次エネルギー基本計画(ZEHに関する記述はP35.36)
太陽光発電は、「創エネ」に当たるリフォームとなります。
今後、住宅に太陽光パネルが付いているのが当たり前の時代が来ます。
その時に備えて、少しでも太陽光発電の知識をつけておきましょう!
東京都は、2025年から太陽光パネルの設置を義務付けました。
太陽光発電って何?
太陽光発電とは、ソーラーパネルを設置し、太陽光が当たることで電力を生み出してくれる発電方法です。
太陽光発電は火力発電や原子力発電のように燃料を必要せず、また排気ガスやCO2、燃えかす、使用済み燃料の処理なども発生しません。
自然エネルギーを使い発電するので、地球環境に優しい安全でクリーンなエネルギーとして、近年急速に普及が進んでいる「創エネ」商品です。
太陽光発電のメリット・デメリットを教えて。
太陽光発電は環境にやさしいのはもちろんのこと、光熱費の削減や停電時の安心など様々なメリットがあります。
もちろん導入費用やメンテナンス費用が発生するなどのデメリットもあります。
しかし、デメリットを上回るメリットがあると、私は感じています。
設置後に後悔することがないように、あらかじめメリットとデメリットの両方について理解し納得しておくことが大切です。
ここでは、太陽光発電のメリット・デメリットについてわかりやすく紹介していきます。
それでは、メリットから詳しく紹介していきます。
① 光熱費を抑えられる。
太陽光発電を導入している平均的な戸建住宅では、年間約5万3000円電気代がおトクになります。
太陽光発電は、発電した電気を自家消費して、余ったら電力会社に売電し収入を得ることができます。
環境省のデータを参照すると、5kWhの太陽光発電を導入している住宅が年間で発電できる電力量は、全国平均で6000kWhになります。
また経済産業省のデータによると、そのうち約30%(※平均的な自家消費率)が自家消費に回されていて、1年間に自家消費する電力量は1800kWhとなります。
関西電力の1kWhが28.70円なので、電気代で考えると5万3000円相当です。
あくまで一例ですが、試算上、1年で約5万3000円の電気代を節約できることになります。
② 売電収入を得られる。
売電収入とは、発電した電気を電力会社に売ることで得られる収入です。
昼間に発電した電気を自家消費し、それでも余った分を電力会社に買い取ってもらいます。
蓄電池を設置していなければ、昼間に太陽光発電で発電した電気を貯めておいて夜に使うということはできません。
この仕組みをFIT制度(固定価格買取制度)といい、太陽光発電導入時に電力会社と系統連系の契約をしたり、国の認定等の手続きをしたりすることで利用できます。
2023年度の売電価格は、1kWhあたり16円です。
設置から10年間は固定価格での買い取りが保証されます。
③ 災害対策になる。
私たちは、日々の生活を送る上で多くの家電を使っています。
電子レンジ・洗濯機・エアコン・掃除機など、生活に必要な家電は停電すると使えなくなります。
しかし太陽光発電を設置していれば、発電している昼間は停電しても電気を使うことができるので安心です。
④ 蓄電池も一緒に設置すれば、停電時、夜も電気が使える。
蓄電池を設置すれば、昼間に太陽光発電で発電した電気を貯めておいて夜に使うということができます。
まさ昨今、電気代が高騰しているので、自家消費型にライフスタイルを変えることができれば光熱費を抑えられます。
次に、デメリットを詳しく紹介していきます。
① 初期費用がかかる。
経済産業省のデータによると、2021年に設置された新築住宅の太陽光発電設備の設置費用は、1kWhあたり平均28万円とされています。
一般的に、住宅の屋根には3~5kWの容量のソーラーパネルが搭載されることが多く、計算上84万~140万円が太陽光発電設備の導入費用の目安だと考えることができます。
上記はあくまで目安で、リフォーム会社によって費用は変わってきます。
また補助金を利用できる場合は、その分コストを下げられます。
② メンテナンス費用がかかる。
太陽光発電は、一度設置すれば発電性能はずっと変わらない、部品交換や点検もいらないというものではありません。
定期的なメンテナンス(定期点検作業・部品交換など)が必要です。
ただソーラーパネルは、メーカーの性能保証期間を見る限り、おおよそ30年間は利用できると考えられます。
一方、パワーコンディショナーはソーラーパネルより短い15年程度で交換が必要となります。
メンテナンスについては、購入者自身で可能なものと、電気工事に関わる部分は有資格者・専門業者に依頼すべきものがあります。
設置する際に、メンテナンスも含めたアフターサービスについて設置業者に確認するとよいでしょう。
③ 発電量が天候に左右される。
太陽光発電は、太陽光によって発電するわけですから、当然、その発電量は天候に影響されます。
曇りや雨天だと発電量が低下しますし、夜間は発電できません。
また冬は日照時間が短いので、発電量が下がる傾向にあります。
工事の流れはどんな感じで進んでいくの?
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1足場を組み、架台を屋根に設置します。
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2ソーラーパネルの設置と配線工事をしていきます。
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3パワコンを室内に設置していきます。
・廊下や洗面所に設置することが多いです。
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4国の認可が下り次第、通電。
・認可が降りるまで、使えません。
こんな感じで進み、約1〜2週間ほどの工期がかかります。足場の組立・解体に1日ずつ。パネル・機器の設置・配線工事に3~4日。
太陽光を設置してもすぐには使えません。国へ申請し、認可されてからの使用開始となります。
太陽光発電を設置するのにどれぐらい費用かかるの?
費用はパネルの枚数やパワコンの設置位置によって変わりますが、だいたい150〜250万ぐらいです。
導入を検討している方は、是非こちら👇のシミュレーションで試算してみてください。
設置上のチェックリスト
- 搬入経路がしっかり確保されているか?
- 足場はひつよう?
- ソーラーパネルは、何枚設置できる?
- パワコンはどこに設置する?
- 配線経路の確保はできている?
屋根は簡単に自分で見ることができません。訪問販売などで未だに点検と称して屋根に上り、瓦を割って工事をしないといけないと勧める業者がいると耳にします。そういう場合は、建てたところに相談しますと言って断りましょう。