初めてリフォームを依頼する方にとって、事前にどのような準備をすればいいのかわからないもの…
リフォームに必要なのはリフォーム計画や資金ですが、それ以外にも実はいろいろな準備が必要になってくるんです。
リフォームが始まってから「資材置き場が足りない」「作業車両が家の近くまで入れない」となると、余計な手間や費用が掛かってしまうことがあります。
なので費用以外にも、リフォームの流れやリフォームに関する準備事項をしっかり認識しておきましょう。
今回はそんなリフォーム前に押さえておきたいポイントを紹介していきます。
この記事を読めば・・・
- リフォーム前に何を準備したらいいかわかる。
- リフォームで失敗するリスクを減らせる。
これからリフォームを検討される方は、ぜひ参考にしてみてください。
【計画編】リフォームを考え始めたら…
まず「なぜリフォームをしたいのか」を考えてみましょう!
家のどこが気に入らないのか、どのような場所に不具合があるのかをリストアップし、どのようになれば心地よい住まいになるのか想像してみてください。
このとき重要なのは、家族の意見を聞くことです。
キッチンを使うのは奥様だけだからと奥様の意見だけでリフォームをしたり、ガレージはご主人様の思い通りにというのはちょっと危険な判断です。
家族全員の意見を聞きながら近い将来だけでなく10年後20年後も見据えて、住まいの理想の形をイメージしたほうが良いと思います。
また最近はSNSで他の人のリフォーム事例を見れるので、そういった情報を参考にするのもありだと思います。
リフォームを計画する前に知っておきたい3つのこと
1.インスペクションで現状把握をする。
リフォームのイメージが決まったら、リフォーム会社に依頼する前にインスペクションをしてみるのもありだと思います。
こうした調査を事前に行うことで、目に見えている住まいの劣化が実は内部構造によるものであったり、目視できない部分の劣化の進んでいることが判明したりとより良いリフォームを行うためのヒントが得られる可能性もあります。
また適切なリフォーム箇所を知ることは、適切なリフォーム予算の確保にも役立ちます。
参考
インスペクションとは本来、「調査」「検査」「視察」「査察」等の意味をもつ英単語です。
既存住宅を売却・購入する際のインスペクションとは、「建物状況調査」、「住宅診断」とされており、建築士の資格をもつ専門の検査員が、第三者的な立場で、目視、動作確認、聞き取りなどにより「住宅の現状の検査を行うこと」をいいます。
2.予算は余裕をもって。
リフォームすべき場所や内容がわかったら、次は予算の計画です。
このとき重要なのは、予算に少し余裕を持っておくことです。
設備の交換をするだけのつもりが、設備を撤去したら下地に劣化があることがわかったなど、思いがけない費用が発生することもあります。
またリフォーム期間中の家財道具の保管・仮住まい・リフォーム後のインテリアなど施工以外の費用が必要となることもあるので、できれば計画段階の予算は総予算の7〜8割程度で考えておくのが良いでしょう。
3.スケジュールにも余裕をもって。
リフォームは会社選び→打ち合わせ(内容・金額の確認)→契約→打ち合わせ(デザイン・図面の検討)など、さまざまな段取りが必要となります。
また資材調達などで時間がかかってしまうということも起こり得ます。
さらに大掛かりなリフォームをする場合、既存設備の解体や廃棄などの手間もかかるため、新築を建てるとき以上に時間がかかってしまうこともあります。
特にキッチンや寝室など普段使う部屋のリフォームをする場合、その部屋が使えないので仮住まいを用意したり外食をしたりといった対処が必要となります。
工期が伸びればかかる費用も増えてくるので、こうしたことにも備えるためスケジュールと予算に余裕を持つことが大事になります。
まとめ
- インスペクションで現状を把握する。
- リフォーム費用は、総予算の8割程度に抑える。
(家電・家具・雑貨など買い替えたくなるので…) - スケジュールに余裕を持つ。
(工期が延びる可能性もある。)
【依頼編】リフォームする前にはどんな準備をすればいいの?
リフォームを計画する前に、知っておきたいことはこれでわかりました。
次にリフォーム会社に依頼する際、事前に知っておきたいことをお伝えします。
リフォーム会社に依頼する前に知っておきたい4つのこと
見積は2〜3社から取ろう。
30万ぐらいまでの小工事であれば、ほとんど差はないので1社でいいと思います。
50〜200万ぐらいであれば2社。200万以上は、3社ぐらいから取るのがオススメです。
3社以上取るのはオススメしません!というのもほとんどのお客様が内容をしっかり把握できておらず、内容がごちゃごちゃになっているからです。そして、結構な確率で揉めています…
素敵な営業マンに出会えることがリフォーム成功の鍵
素敵な担当者に出会えれば、リフォームは成功したも同然です。
詳しくはこちら👇の記事で紹介しているのでご覧ください。
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素敵な営業マンの見極め方
どんなに素敵な会社に出会っても、リフォームの場合、担当者によって大きく仕上がりが変わります。 担当者との出会いに恵まれず、この会社を選んで失敗したと感じるお客様をたくさん見てきました。 ...
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ざっくりした見積には注意しよう。
リフォーム会社を選び、現地調査を行ったら、リフォーム会社が要望に応じてデザイン・見積・工期などの提案を行います。
この時に注意したいのは見積の項目が一式となっている場合は、必ずその内訳を質問し、工事項目や部屋ごとの費用を明確に算出してもらうようにしましょう。
その上で正確なリフォーム期間を割り出し、その間に必要な家具の待避場所、仮住まいの確保、外食やお風呂使用の予算なども進めていきます。
補助金や保険があるかしっかり聞こう。
リフォームの予算を軽減してくれる補助金や保険などもリフォーム前に確認し、利用できるものは申請しましょう。
基本的にリフォームの補助金や助成金は、着工前に申請する必要があるのでご注意ください。
現在補助金や助成金制度を受けやすいリフォーム内容としては以下のようなものが挙げられます。
- 介護・バリアフリーにかかるリフォーム
- エコや省エネにかかるリフォーム
- 耐震性を向上させるリフォーム
- 在宅勤務やウイルス対策のリフォーム
補助金や助成金の額や申請期間は自治体や内容によって異なるため、上記に該当するものがあればまずお住まいの自治体に確認してみましょう。
ちなみに申請は、リフォーム会社が無料でしてくれます。
まとめ
- 見積は2〜3社とり、比較しよう。
- 素敵な営業マンに出会えれば、リフォームは成功したも同然。
- 曖昧な見積には注意しよう。
- 補助金の有無をしっかり確認しよう。
【直前準備編】施工が始まる前に準備することとは?
リフォーム会社が決まったら、いよいよ着工となります。
リフォーム直前にもやはり準備しておかなければならないことがあります。
工事前に知っておきたい3つのこと
仮住まい・駐車場・資材置き場について確認しておこう。
全面改装や大規模な大工工事ともなると、仮住まいが必要になります。
賃貸物件を借りる場合は、郵便物の転送・電気・ガス・水道・インターネット回線などの手配もお忘れずに。
また資材を搬入・搬出するための駐車スペースや資材置き場が必要となります。
車の駐停車でトラブルが発生することも多々あるので、リフォーム会社と事前に相談しておきましょう。
近隣への挨拶は、忘れずに。
着工10日ほど前になると、近隣の方にリフォームをする旨を伝えましょう。
ほとんどの場合は、リフォーム会社がしてくれます。
その際、下記5点は最低でも伝えてもらっておきましょう。
- リフォーム中に音や粉塵が発生すること
- 人の出入りがあることのお詫び
- 工事期間や時間帯
- 工事中に使用する駐車場の位置
- リフォーム中の緊急連絡先を説明するようにしましょう。
着工前に傷の有無を確認しておこう。
リフォーム業者が入る前に必ず住まいの中を確認し、傷の有無を確認しておきましょう。!
リフォーム後に、それまでなかった傷がついているようであれば、リフォーム中に資材の搬入などでついた傷の可能性があります。
工事後にこうした傷や汚れを発見した場合は、必ずリフォーム会社に問い合わせるようにしましょう。
写真を撮っておくのがオススメです!
まとめ
- 仮住まい・資材置き場・駐車スペースの確認をしておこう。
- 近隣挨拶は必ずしておこう。
- 工事前に傷の有無を確認し、写真を撮っておこう。