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リフォームローンについて
リフォームローンを選ぶ際に気になるのが、「住宅ローンが残っていても申込可能?」「定年退職していても審査は通る?」といった審査基準や、「無担保型 or 担保型」「固定金利型 or 変動金利型」などの種類の違いだと思います。
是非、リフォームする際の参考にして頂ければ幸いです。
リフォームローンの審査はどれくらい厳しい?
年齢や年収などはもちろんチェックされますが、さほどハードルは高くないです。
チェック項目や、大手金融機関の平均的な基準は以下の通りです。
年齢 | 20〜70歳(借入時)/20〜80歳(完済時) |
---|---|
年収 | 200〜300万円以上 |
勤続年数 | 1~2年以上 (※自営業の場合は、2年以上の継続した事業収入がある方が対象) |
リフォームで利用できるローンには、大きく分けると「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類あります。
それでは早速、以下にその違いを詳しく紹介していきます。
リフォームローンと住宅ローンの違い
それぞれの主な特徴・違いは、以下の通りです。
リフォームローン | 住宅ローン | |
---|---|---|
借入可能な金額の上限 | 500~1,000万円 | 5,000万~1億円 |
借入可能な期間 | 最長10~15年 | 最長35年 |
金利相場 (※2022年9月現在) |
約0.38〜2% | 約1.3〜4% (※3%未満で済むケースが多い) |
団体信用生命保険への加入 | 加入/非加入タイプがある | 加入必須の商品が多い |
審査期間 | 最短で1、2日~1週間 | 最短でも2週間前後 |
リフォームローンの特徴
リフォームローンは、借入できる金額は最大500~1,000万円程度で、借入可能な期間も10~15年程度と短いのが特徴です。
担保を必要としない分、金利が1.3~4%と高い商品が多く、借入金額が高いほど月々に返済しなくてはいけない額も大きくなります。
住宅ローンの特徴
一方住宅ローンは、一般的に新築購入の際に利用されることから、借入上限額は5,000万~1億円程度と高く、また借入期間は最長35年です。
金利は0.38~1%と低いですが、リフォームローンよりも審査基準が厳しいため、審査期間が長くなりやすいという特徴があります。
また住宅ローンの場合は、団信(団体信用生命保険)に加入しないといけないことが多いですが、リフォームローンでは同保険に加入しなくても良かったりします。
リフォームローンと住宅ローンの併用は可能?
リフォームローンで連帯保証人は必要?
特に借入額が1,000万円以内の場合には、無担保型のローン商品を選択できるケースが多いです。
無担保と有担保の違い
それぞれの主な特徴・違いは、以下の通りです。
無担保型 | 有担保型 | |
---|---|---|
借入可能な金額の上限 | 500~1,000万円 | 1,000万~1億円 |
借入可能な期間 | 最長10~15年 | 最長35年 |
金利相場 (※2021年9月現在) |
約1.3〜4% (※3%未満で済むケースが多い) |
約0.38〜1% |
無担保型は、金利が1.3〜4%(たいていは3%未満)とやや高く設定されているものが多く、借りられる金額は少額で返済期間も短く設定されています。
有担保型は、リフォームする物件などを担保にすることで、一般的な住宅ローンのように0.38〜1%の低金利で長期間・高額を借入可能というメリットがあります。
担保とは?
融資を受ける(=お金を借りる)際に、債務者側(=借主)が万一支払いが困難な状況になった時のために、あらかじめ債権者(=貸主)へ提供しておく対象のことを担保と呼びます。
借主が死亡・病気などにより、ローンの残額の返済が難しくなった場合に、貸主側にはその不利益分を「担保」で補えるという権利があります。
小規模リフォームなら「無担保型」がおすすめ
小規模リフォームなら、手続きが簡単な無担保型ローンをおすすめします。
有担保型ローンの場合、手続きが複雑で必要な書類も多い上、抵当権の設定費用なども10~20万円と高額になりやすいです。
万一リフォーム費用が足りない場合には、無担保ローンから有担保ローンへ移行することは可能です。
ただし、手数料がかかることが多く、また担保となる現在の住宅・土地の資産価値が借入希望金額に相応しない場合には、審査が通らないこともあるので注意してください。
審査が通過するか不安な場合などには、事前にリフォーム会社に相談しておくと良いでしょう!
「変動金利型」と「固定金利型」の違い
【変動金利型】
例えば、4月に1.5%。10月に1.0%(↓)。翌年4月に1.5%(↑)。みたいな感じです。
補足
金利は、半年ごとに変更される可能性があります。
この金利は必ず変わるわけではなく、市場金利の状況によっては1年間まったく同じ金利になることもあります。
なお、返済額が見直されるのは5年ごとです。
金利が低くなった場合は、元金を早く返済できるというメリットがあります。
しかし、逆に金利が上昇した場合には、リスクが高くなってしまうのがデメリットです。
半年毎に金利の変動をきちんと確認しながら対策できる自信がある場合や、短期間で返済できるという場合には問題ないかもしれません。
【固定金利型】
なお固定金利型には、さらに以下の2種類があります。
補足
長期間固定金利型
毎月の返済額・金利が、完済時まで固定される。
固定金利選択型
指定した期間までは、毎月の返済額・金利が固定される。
(契約時に、1年/2年/3年/5年/7年/10年の期間の中から選択できる)指定の固定金利選択期間が終了した後、変動金利型に切り替えることも、再度、固定金利型を選択することもできます。
変動金利型が向く場合 | ・金利動向を細めにチェックし対応できる ・短期間で完済できる |
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長期固定金利型が向く場合 | ・途中で返済額が上がると家計面で困る ・毎月安定した金利を支払って経済管理したい |
固定金利選択型が向く場合 | ・最初は安定した金利を返済したい ・定期的に金利の見直しをしたい |
リフォームローンを比較する時のポイント
チェックリスト
- 借入可能な期間
- 借入可能な金額の上限
- 担保の必要可否(必要な場合は担保の内容)
- 保証人の必要可否
- 手数料の有無(申込時/繰上返済時)
- 団体信用生命保険(団信)への加入可否
- どのようなリフォーム工事に向くか(※「耐震改修のみ対象」などの商品もあるため)