キッチンリフォーム

タイルとパネル、どっちが便利?キッチン壁材

 

キッチン選びの際、よく頂く質問に「タイル」と「キッチンパネル」どっちがオススメですか?とあります。

それぞれ長所・短所があるので、自分が何を一番重視するかをまず把握しましょう!

 



キッチンの壁材の役割・選び方

キッチンは、を使う場所のため、壁材には耐火性・耐水性が求められます。

そのためよく壁材には、「タイル」と「パネル」が用いられます。

 

キッチンの壁の役割

ガスコンロなどの加熱調理機器が設置されているキッチンは、建築基準法で火気使用室と定義され、準不燃材以上の防火性能を持つ内装材で仕上げることが義務づけられています。

火を使う場所のため、燃えにくい素材を使い、延焼を抑制する役割が求められます。

 

タイルとパネル。それぞれに異なるキッチンの壁としての性能と選び方

壁材には、先の法律に定められた機能を持つ「タイル」と「パネル」が主に使われています。

それぞれのメリットとデメリットを通して、その性能と選び方を見ていきましょう。

 

タイルとキッチンパネル どっちがオススメ?
(出典:名古屋モザイク)

タイルのメリット

  • 耐火性・耐水性・耐候性・耐久性のすべてを備えている。
  • 意匠性が高く、豊富な種類の色、柄、形、サイズがある。
  • 高級感が出る。

タイルのデメリット

  • 目地に、汚れが染み込みやすい。
  • 衝撃に弱く、ひび割れしやすい。
  • 素材の価格差が大きく、工賃が高い。

 

 

タイルとキッチンパネル どっちがオススメ?

パネルのメリット

  • 凹凸がなく、表面もツルツルなので、掃除がしやすい。
  • タイルよりも施工が簡単で、工賃も控えめ。
  • マグネットパネルがある。

パネルのデメリット

  • 素材によっては傷がつきやすい。
  • タイルと比べると、安っぽい印象に見える。



既存キッチンの壁材をリフォームする方法

タイルとキッチンパネル どっちがオススメ?
壁材のタイルとパネルで張り替えるにしても、どのようなリフォーム方法があるのでしょうか。

ご自宅の状況と照らし合わせて参考にしてください。

 

既存キッチンの壁材をリフォームする方法

■剥がして貼るか、上から貼るか
施工方法は、一般的に2通りあります。

1つ目は、既存のタイルやパネルを剥がしてから貼る施工です。

その場合、剥がした壁材は産業廃棄物となり処分費が必要となります。

2つ目は、剥がさずに上から貼る施工です。

これは剥がす手間や下地を整える手間が省け、剥がした壁材の処分費もいらず工期も短縮できます。

 

■タイルは一つ一つ貼るか、シートタイプか
タイルの施工方法にはモルタルで1枚ずつ貼っていく方法と、シート状になったタイルをボンドで貼る方法があります。

後者の台紙に複数のタイルが貼り付けられたシートタイプは、壁のサイズや形に合わせて簡単に切って貼れるので、コストと工期を抑えたいならシートタイプがオススメです。

 

■パネルもサイズ通りに切って貼るか
壁のサイズや形に合わせてパネルをカットして貼っていくのは、タイルのシートタイプと同じです。

パネルを上から貼ることは可能ですが、既存下地となるタイルがひび割れている場合は、剥がすことをオススメします。

 

■メンテナンスについて
タイル
壁面に固定するための接着剤は、15〜20年ほどで接着力が落ちてきます。

接着剤が劣化したタイルは浮きやすくなるため、15年程度を目処にチェックとメンテナンスを依頼しましょう。

また目地部分の割れやカビ、汚れを放置しておくと、接着剤の劣化スピードが速くなりますので、普段からこまめに清掃しておくことが肝心です。

パネル
耐用年数は20年ほどが一般的です。

タイルのようなタイル目地はありませんが、コーキングが黄ばんできたりひび割れすることがあります。

10〜15年ぐらいでコーキングの打ち替えをオススメします。



既存キッチンの壁材をリフォームする費用

タイルとキッチンパネル どっちがオススメ?
キッチンの壁材だけを交換することも可能ですが、キッチン全体をフルリフォームしたほうが、結果的にお得になるケースもあります。

フルリフォームとパネルやタイルのみの改修と、コストや工期を比べてみましょう。

 

キッチンリフォームのタイミングに合わせて、壁材も交換してみよう

キッチンのリフォームは、築18~25年が目安と言われており、設備の劣化が気になるならリフォームを検討しましょう。

キッチンリフォームの相場は、グレードやリフォーム会社によりますが80万〜300万円が相場です。

電気、ガス、水道と複数の機能が集まるキッチンはいざ改修するとなると多くの費用がかかります。

築年数が経過しているなら、部分修理するよりも、全体をフルリフォームするほうが工期を短縮でき、コストを抑えられるケースもあります。

 

タイルの交換費用

タイルを接着工法で取り替えるなら、相場は1㎡当たり1万~2.5万円ぐらいです。

3~4畳くらいの床面積のキッチンであれば、トータル費用は10万~20万円が目安となります。

ただし施工面積が広かったり、タイルをまっすぐではなく斜めに配置したりするような特殊な貼り方やコーナー部分が多い場合などは、さらに施工費用が上がるので注意しましょう。

 

パネルの交換費用

パネル本体の価格と工事費用を合わせて5万~10万円程度となります。

パネル単体でのリフォーム費用はやや高めになりますが、キッチン全体のリフォームと合わせて行うと、費用を抑えることができます。



まとめ

こまめに掃除をしていても、汚れてしまいがちなキッチンの壁。

傷やひび割れが見当たらなくても15年以上経過しているなら、交換を検討してみても良さそうです。

コンロまわりのパネルやタイルを交換するだけでも、掃除が楽になったり、雰囲気が明るい印象になります。



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