リフォームをしたら、新築と同じくらい綺麗な仕上がりになると思っている方がたくさんいます。
ただこれは、少し訂正が必要です。
スケルトンリフォームなら新築同様になりますが、既存の下地を残してリフォームする場合などは少し違います。
そのあたりの誤解を、本記事では解いていこうと思います。
この記事を読めば・・・
- 仕上がりの判断ができる。
- リフォーム会社に指摘できる。
- リフォームで失敗しない。
これからリフォームをする方。リフォーム物件を購入する方。建売物件を購入する方は、ぜひ参考にしてみてください。
よくあるリフォームトラブル
悪徳リフォームが横行していた頃と比べると、リフォームの品質はだいぶ向上しました。
これは職人の技術が上がり、細かい対応にも答えられるようになったからです。
ただそうは言ってもリフォームは、新築と違い仕上がりに限度があるのも事実です。
それはなぜか?
理由は、新築当時の施工レベルが影響するからです。
当時の新築の施工レベルは、正直今ほど良いとは言えません。
新築時の施工レベルが悪いと、リフォームした際に少なからず影響します。
そしてその影響を一番受けやすいのが、内装です。
それでは以下に、リフォームトラブルの中で一番多い内装の仕上がりについて、私の経験からお伝えできることを紹介していきます。
クロスの仕上がりで重要なこと
仕上がりで重要なこと
- 下地の材料
- ビスの深さ
- パテ処理
仕上げとなるクロスは数ミリと薄いため、下地の影響をすごく受けます。
そのため下地処理は非常に重要で、その作業には慎重さや丁寧さが求められます。
クロスを貼る前の下地には、ボードのつなぎ目や釘・ビスの穴があります。
何も処理をしないままクロスを貼ってしまうと、凹凸が発生してしまうためパテ処理が必要となります。
パテ処理とは下地を平らにする作業のことで、平らになるとクロスを綺麗に貼ることができます。
クロスの施工手順
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1大工さんによる壁造作。
大工さんの質が悪いと、ボードがずれていたり、ビスが飛び出ていたりします。
そうすると内装を貼った時に、クロスに線が入ったり、ビス部分が凸っとします。
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2パテ処理。
ボードの継ぎ目を平らにするために、パテを詰めいていきます。
新しく壁を作った場合は、この作業だけですみます。
こちらは既存のクロスを剥がし、壁をそのまま使う時の写真です。
新築時のパテ跡、クロスの裏紙が残った状態です。
リフォームの場合この上から新しいクロスを貼るので、新築時の施工が悪いとクロスに影響がでます。
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3パテを乾燥→研磨。
乾燥後、パテを平らにならしていきます。
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4パッチ(穴埋め)。
リフォームの場合、既存の壁をそのまま使うことがよくあります。
お子さんがいる家庭は、壁に穴が空いていることが多いです。
大工さんでボードを張り替えると費用が高くなるため、小さい穴であれば内装屋さんでパッチ→パテを行います。
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5クロス貼り。
下地処理が終わり、最後にクロスを貼ります。
悪い施工事例
クロスのジョイント処理が甘く、ジョイント部分に隙間が空き目立っています。
ボードのつぎ目処理が甘いのと、クロスカットが下手なため、クロスの仕上がりが非常に汚いです。
一見問題ないように見えますが、光が当たり陰影がつくと、下地処理が甘いため、ビスの凸がくっきり見えますね。
クロスを選ぶ際の注意点・ポイント
クロス選定のポイント
- リフォーム用のクロスを選ぶ。
- ボードを張り替える。
- 事前にリフォーム会社に下地処理をきっちりするよう伝える。