太陽光・蓄電池リフォーム

【2024年最新版】家庭用蓄電池 京セラ enerezza



2024年5月請求分から、再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価が値上がりします。

さらに2024年6月請求分からは、政府が実施していた電気代・ガス代の負担軽減策「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の補助金が半額になるため、電気代がさらに値上がります。

毎月、電気料金を見ては「電気代がどんどん高くなっている…」と、頭を抱えている人は多いのではないでしょうか。

そこで近年注目されているのが、太陽光発電・蓄電池・エネファームといったアイテムです。

電気を購入するのではなく、自分たちで電気を作り、自家消費する考え方です。

本記事では、上記に挙げた太陽光発電・蓄電池・エネファームの中で、蓄電池について紹介していきます。

そしてオススメの蓄電池が、つい最近発売されたので、合わせて紹介したいと思います。

 

目次



家庭用蓄電池って?

家庭用蓄電池とは、太陽光パネルにより生み出した電気を充電して貯めておくことができ、必要な時に電気を供給することができるバッテリーのことです。

 

家庭用蓄電池はこんな方におすすめ

  • 光熱費を抑えたい。
  • 災害や停電時に備えたい。
  • 災害時に、避難所に行くのが困難な方。(高齢者・子供・ペット同居)
  • 太陽光発電を設置してから10年を迎える方。(FIT終了する方)
  • 売電単価が10円台の方。

参考

蓄電池を迷っている人は、是非こちらで👇でシミュレーションしてみてください。

https://solarsystem.kyocera.co.jp/ez/solar-pvhbattery1/



オススメの家庭用蓄電池は、京セラ enerezza Plus(エネレッツア プラス)


(出典:京セラ)

京セラは、従来より寿命を6割も長くした家庭用蓄電池「enerezza Plus」を2024年春に発売しました。

京セラの家庭用蓄電池は、世界初のクレイ型リチウムイオン電池で、発火の心配がなくなった非常に安全性の高い商品です。

リチウムイオン電池の弱点は、内部の電解液が漏れると発火につながってしまことでした。

しかし、京セラは半固体(粘土質)型のリチウム電池を開発したことで、この難題をクリアし、業界で一番安全な商品として認知されていました。

今回発売された新機種は、旧機種よりも高寿命となり、電気自動車やPHEVにも対応できるようになりました。

それでは、旧機種と新機種の違いを詳しく以下に説明していきます。



旧機種との違い

(出典:universe)

旧機種との違いは、4つ。

  • 寿命が6割も伸びた。(12,000サイクルが20,000サイクルに増えた。)業界トップ!
  • 定格容量が5.0→5.5kWh・10.0→11.0kWh・15.0→16.5kWhに増えた。
  • 停電時に電気自動車(EV)やハイブリット車(PHEV)の電力を家庭で使えるようになった。
  • パワコンの出力が通常時3→5.9kW・停電時2→6kVAに増えた。

上記にも述べたように、旧機種から変わった点は、4つ。

一番のポイントは、蓄電池のコスパに関わるサイクル寿命が、業界トップの20,000サイクルになったことです。

2つ目は、蓄電池ユニット1台の定格容量が、5kWhから5.5kWhに増えました。

最大3台設置すると、なんと16.5kWhの蓄電池システムにすることができます。

3つ目は、停電時に電気自動車(EV)やハイブリッド車(PHEV)の電力を家庭で使えるようになったこと。

おかげでV2Hとも比較できるようになりました。

4つ目は、パワコンの最大出力が、通常時3→5.9kWで、停電時は2→6kVAになりました。

競合製品と比べて高出力のため、これにより大容量の太陽光発電システムに接続できるだけでなく、停電時でも通常時に近い環境で過ごすことができます。



京セラ enerezza Plus(エネレッツア プラス)の特徴

それでは、京セラ enerezza Plus(エネレッツア プラス)を初めて知った方のために、この機種の仕様や特長について詳しく紹介していきます。

 

① リン酸鉄系クレイ型リチウムイオンで安全。

京セラ enerezza Plusは、リン酸鉄系リチウムイオン電池の中でも、クレイ型と呼ばれる蓄電池で、液系の蓄電池とは異なる製造方法を採用しています。

メモ

クレイとは、粘土質を意味します。
京セラHP:https://www.kyocera.co.jp/tech/new/enerezza.html

 

(出典:universe)

詳しい製造方法については省略しますが、このクレイ型蓄電池は、液系蓄電池よりショートや発火のリスクを低減しています。

またクレイ型だからこそ実現できる「バインダーフリー」と「独自開発の電解液」により20,000サイクルという長寿命を実現しています。

参考

蓄電池の寿命を表すのに使われるのが、サイクル回数です。

サイクル回数とは、満充電から完全放電までを行った回数のことを指しています。

参考

サイクル回数は1日1回の充放電を元にしていますので、寿命年数=サイクル回数÷365で寿命年数を導き出せます。

Kiyo
つまり、enerezza Plusは、20,000サイクルなので、55年もつという計算になります。

 

(出典:universe)

リチウムイオン電池は電池の中でも寿命の長い電池に分類されますが、enerezza(エネレッツァ)はこれらの技術によりさらに長寿命です。

長寿命のメリットは、劣化が少ないことです。

長寿命であれば、単に長く使うことができるだけでなく、こちらのグラフのように利用できる容量も大きくなります。

 

(出典:universe)

 

② その他の性能

次に、サイクル数以外の性能を見ていきます。

 

(出典:universe)

まずパワコンの入力回路数は4回路、パワコンへ入力できる最大入力電力は7.2kW、ただし1回路あたり最大2.4kWです。

パワコンに接続できる太陽光パネルの総容量は9.9kWです。

使用温度範囲は、-20℃ ~ +40℃です。

ハイブリッドパワコンの最大出力は、冒頭でも説明した通り、通常時が5.9kWで、停電時は6kVAです。

太陽光発電した直流の電力をご自宅で使うための交流へ変換してパワコンから出力するときの変換効率は、95.5%です。

蓄電池への最大入出力電力は、通常時は1.5kW・3.0kW・4.5kWで、停電時は2.0kW・4.0kW・4.5kWです。

 

(出典:universe)

 

③ システム構成

次に、システム構成を見ていきます。

システムはハイブリッドパワコンを中心として、太陽光パネル、蓄電池、分電盤・切替盤、リモコンが接続されます。

システムには通信モデムがついていて、LTE無線通信によりメーカーのサーバと接続し、保証期間の15年間無料で見守りサービスを受けることができます。

また、停電時には、第三の供給源として、市場流通品の発電機やポータブル蓄電池、自動車のACコンセントからお自宅へ電力供給することができます。

具体的には、オプション品のEXボックスとEXケーブルを追加設置することで、パワコン経由で最大1500Wの電力を自宅へ供給することができます。

系統連系する家庭用蓄電池のメリット活かしながら、今持っている機器を無駄にせず有効活用することができます。

 

(出典:universe)



④ 外観(デザイン)

続いて、外観について紹介いたします。

 
(出典:京セラ)

上の写真は、5.5kWhの蓄電池ユニットとパワコンです。

最大3台設置して、16.5kWhの蓄電池システムにすることができます。

横幅が約50cm・高さが約55cm・奥行が約30cm・重さは1台64kgです。

だいたい1台は、エアコンの室外機と同じくらいの大きさになります。

パワコンも蓄電池ユニットと同じデザインで、蓄電池ユニットが3台になってもパワコンは1台です。

横幅が約50cm・高さが約55cm・奥行が約20cmです。

リモコンはこちらで、本体は白ですが画面背景は黒です。

 


(出典:京セラ)

横幅が17cm、高さが約15cm、奥行が2.4cmです。蓄電池残量、蓄電池充放電、太陽光発電、売電量、買電量、電気の流れを確認することができます。停電になると、おうちのアイコンの中のランプが黄色から赤へ変わります。

 

⑤ 運転モード(使い方)

次に蓄電池の運転モードについて紹介いたします。

(出典:universe)

運転モードは、通常時の売電モード・グリーンモード・フルグリーンモードの3つと、停電時の電池放電優先モード・外部電源優先モード・電池放電禁止モードの3つがあります。

売電モードは、太陽光発電の余剰電力を売電する運転モードです。

時間帯別電気料金プランの安い夜間電力を蓄電池への充電して、夜間電力以外の時間帯で放電します。

グリーンモードは、太陽光発電の余剰電力を蓄電池へ充電させる運転モードです。

また、夜間電力の充電もできるため、蓄電池を有効活用する運転モードです。

フルグリーンモードは、太陽光発電の余剰電力のみを充電して買電量を低減する運転モードです。

夜間電力の充電はできません。

 

(出典:universe)

停電時の電池放電優先モードは、名前の通り、停電時に蓄電池からの放電を優先させる運転モードです。

外部電源優先モードは、オプション品のEXボックス、EXケーブルで発電機やポータブル蓄電池、自動車のACコンセントからおうちへ電力供給を優先させる運転モードです。

蓄電池の充電を残しながら、電気を安定して使いたいときにオススメです。

電池放電禁止モードは、停電中ではあるけど、さらなる天候の悪化や、夜間に備えて電池からの放電を停止したいとき設定する運転モードです。

 

⑥ 停電時出力設定

また、停電時に蓄電池からの出力を制限することができます。

これは、停電時の電気の使い過ぎを意図的に防止して、蓄電池を長時間使用したり、太陽光発電の余剰電力を充電に回したりするために設定します。

この出力設定を超えて電力を使用した場合は、蓄電池システム自体が落ちてしまいます。

その場合は、消費電力を抑えてから、リモコンで蓄電池システムを復旧させてください。

 

⑦ 国内製造と保証について

最後に、京セラ enerezza Plus(エネレッツァ)の安全性と保証について紹介します。

(出典:universe)

京セラ enerezza Plus(エネレッツァ)の部品は、100%国内製造です。

他社では、電池部分を国内で製造していても、それ以外の部品を海外で製造していることがほとんどです。

enerezza Plus(エネレッツァ)はすべての部品を国内で製造しており、国内製造したデータを蓄積することで品質を管理しています。

また、機器保証はリモコンを除いて15年、自然災害補償10年がついています。

リモコンの保証は5年です。蓄電池容量については、50%以上を15年保証しています。



まとめ

業界トップの20,000サイクルという長寿命な点が、他メーカーよりも頭一つ抜けている点です。

それ以外の性能も業界トップクラスで、100%国内製造も安心できる点の1つです。

ただ1点きになるところは16.5kWhの蓄電池システムにすると蓄電池ユニットが3つも必要なところです。

それらを設置できるスペースがあることや3つも設置すると景観が気になります。

このようなことも含めて、これから蓄電池の導入を検討している方は、是非候補の1つにしてみてください。



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