太陽光発電は、環境にやさしい再生可能エネルギーとして注目されています。
しかし、太陽光発電にはメリットだけでなくデメリットもあります。
そこで本記事では、太陽光発電のデメリットとメリットについて紹介していきます。
太陽光発電を導入する前に、ぜひ参考にしてください。
この記事を読めば・・・
- 太陽光発電導入時のメリットがわかる。
- 太陽光発電導入時のデメリットがわかる。
- 太陽光発電の基礎知識が身につく。
目次
- 太陽光発電を設置する7つのメリット
① 電気代を削減できる。
② 売電収入が得られる。
③ 電気代高騰の影響を受けにくい。
④ 災害時や停電時でも電気が使用可能。
⑤ 断熱効果が高まる。
⑥ 補助金を使える場合がある。
⑦ 再エネ賦課金を削減できる。 - 太陽光発電を導入する際の7つのデメリット
① 下調べなしの設置で後悔。
② 導入コストがかかる。
③ 発電量が天候に左右される。
④ 屋根によっては設置できない。
⑤ 夜に発電はできない。
⑥ 定期的なメンテナンスが必要。
⑦ 売電価格の低下。 - 太陽光発電を設置する前に、抑えておきたいポイント
- まとめ
太陽光発電を設置する7つのメリット
太陽光発電を導入するメリットはたくさんあります。
太陽光発電を設置するメリット
- 電気代を削減できる。
- 売電収入が得られる。
- 電気代高騰の影響を受けにくい。
- 災害時や停電時でも電気が使用可能。
- 断熱効果が高まる。
- 補助金を使える場合がある。
- 再エネ賦課金を削減できる。
①電気代を削減できる。
太陽光発電は、太陽光を直接電気に変換する仕組みです。
発電した電気は自宅で使えるので、電力会社から購入する電気量が減り、電気代が削減できます。
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②売電収入が得られる。
太陽光発電は、余った電気を電力会社に売ることができます。
売る価格は、固定価格買取制度(FIT)に基づいて決まります。
FITは、再生可能エネルギーの普及を促進するために導入された制度で、一定期間にわたって高い価格で買い取ってもらえます。
現在のFIT価格は、16円/kWhです。
③電気代高騰の影響を受けにくい。
2024年4月現在、日本の電気代は非常に高騰しています。
太陽光発電を導入すれば、自分で発電した電気を使うことができるので、外的要因による電気代高騰の影響を受けにくくなります。
現在の世界情勢問題、原油価格や為替レートの変動、火力発電所や原子力発電所の稼働率の低下などは、電力会社から購入する電気料金に反映されますが、自分で発電した電気料金には影響しません。
④災害時や停電時でも電気が使用可能。
太陽光発電は、ライフラインとして重要な役割を担います。
太陽光発電は、災害時や停電時でも自立運転が可能なため、太陽が出て発電しているうちは電気を使うことができます。
また蓄電池やV2Hなどのバッテリーを設置すれば、夜間も電気を使うことが可能です。
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⑤断熱効果が高まる。
太陽光発電は、屋根にパネルを設置することで断熱効果が高まるというメリットがあります。
太陽光パネルは、太陽の熱を吸収して発電するため、屋根の温度が下がり、屋内の温度も下がります。
夏場は特にメリットが高く、冷房負荷を軽減することに繋がるでしょう。
冬場はパネルが屋根に雪を積もらせないようにすることで、屋根の断熱効果を高めます。
⑥補助金を使える場合がある。
太陽光発電は、補助金を使って導入することができる場合があります。
補助金とは、国や地方自治体などが再生可能エネルギーの普及を促進するために支給する助成金のことです。
補助金の種類や額は、申請する時期や地域によって異なりますが、一般的には太陽光発電システムの設置費用の一部を補助してもらえます。
補助金を使うことで、太陽光発電システムの初期投資を抑えることができるので、ぜひ活用してみましょう。
⑦再エネ賦課金を削減できる。
太陽光発電を導入することで、再エネ賦課金を削減できます。
再エネ賦課金とは、再生可能エネルギーの普及を促進するために電気料金に上乗せされる負担金のことです。
再エネ賦課金は、電気使用量に応じて課されますが、自分で発電した電気は対象外です。
太陽光発電システムを導入することで、再エネ賦課金の支払い額を減らすことができます。
太陽光発電を導入する際のデメリット
太陽光発電を導入するメリットは、先に述べました。
しかし、太陽光発電導入に不向きな家庭があるのも事実です。
その点をしっかり理解した上で、導入判断することをおすすめします。
なんでもかんでも勧めてくる営業マンがいれば注意しましょう。
太陽光発電を設置する7つのデメリット
- 下調べなしの設置で後悔。
- 導入コストがかかる。
- 発電量が天候に左右される。
- 屋根によっては設置できない。
- 夜に発電はできない。
- 定期的なメンテナンスが必要。
- 売電価格の低下。
①下調べなしの設置で後悔。
太陽光発電は、一度設置すると長期間使うことになります。
そのため、設置前には十分な検討が必要となります。
例えば、自宅の屋根の向きや形状、周囲の環境や影響などを考慮する必要があります。
また、設置業者や契約内容も重要です。
安易に安い業者や契約を選んだり、わかりにくい条項に同意したりすると、後でトラブルや不利益になる可能性があります。
設置後に後悔しないためにも、事前にしっかりと情報収集や比較検討を行うようにしましょう。
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②導入コストがかかる。
太陽光発電は、初期の設置費用がかかります。
屋根の形状や面積によっては、特殊な工事や機材が必要になる場合もあります。
補助金や減税などの制度もありますが、それらを活用しても初期費用はかかります。
さらに売電価格の低下やメンテナンス費用なども考えると、搭載容量によっては初期費用を回収する期間が長くなる可能性があります。
太陽光発電を導入する際は、経済的メリットだけでなくデメリットにも目を向ける必要があります。
初期費用の回収年数は、15〜18年ぐらいが目安となります。
③発電量が天候に左右される。
太陽光発電は、太陽光を利用して発電するため、天候によって発電量が変わり、晴れた日は多く発電できますが、曇りや雨の日は少なくなります。
また季節や時間帯によっても変化し、冬や朝晩は夏や昼間よりも発電量が低くなります。
このように太陽光発電は、安定した発電量を期待できません。
そのため自家消費だけでなく売電も行う場合は、収入が不安定になる可能性があります。
④屋根によっては設置できない。
太陽光発電を設置するためには、屋根の条件がとても重要です。
屋根の向きや傾斜角度、面積や強度などが適切である必要があります。
一般的には、南向きで傾斜角度が30度程度の屋根が最適とされています。
しかし、実際には多くの家ではこの条件を満たしていません。
また屋根の強度が十分でない場合は、補強工事が必要になる場合があります。
さらに、屋根によっては、太陽光発電を設置できないか、設置費用が高くなるか、発電効率が低くなるかのいずれかになる可能性もあるでしょう。
太陽光パネルの設置を考えている方は、屋根の形状も事前に確認しておくと安心です。
⑤夜に発電はできない。
当たり前ですが、太陽光発電は太陽の光を利用して発電するため、夜には発電できません。
また、日中に発電した電力を蓄えるためには、蓄電池が必要です。
そのため、太陽光発電だけでは自家消費を全て満たすことができません。
夜間や日中のピーク時には、他の発電方法や送配電網からの供給に頼る必要があります。
太陽光発電は、蓄電池などとの連携も必要です。
⑥定期的なメンテナンスが必要。
太陽光発電は、長期間使うことになるため、定期的なメンテナンスが必要です。
特に、パネルや架台などの機材は屋外に設置されているため、風雨や埃などによって劣化や汚れが進みます。
またこれらの影響で、発電効率が低下したり、故障や火災の原因になったりする可能性もあるでしょう。
メンテナンスを行うためには、業者に依頼したり、自分で行ったりする必要があります。
どちらにせよ費用や手間がかかってしまいますが、メンテナンスを怠ると太陽光発電の性能や安全性が低下することもあるので注意しましょう。
⑦売電価格の低下。
太陽光発電を取り入れるメリットの一つは、余剰電力を電力会社に売電できることです。
しかし、売電価格は年々低下しており、今後も下落傾向が続くと予想されています。
そのため、太陽光発電の導入コストと売電収入とのバランスが悪化する可能性が高いと言えます。
売電するためには、電力会社との契約や申請などの手続きも必要です。
太陽光発電を設置する前に、抑えておきたいポイント
太陽光発電は、環境に優しく自家発電や売電で収入を得ることもできるメリットがありますが、一方で、設置費用がかかる、発電量が安定しないなどのデメリットもあります。
そのため太陽光発電を導入する前に、以下のチェックリストを確認しておきましょう。
チェックリスト
- 設置費用はいくら?
- 発電量の見込みは?
- 売電価格は今いくら?
- 設置条件は満たしているか?
- メンテナンス費用は?
- 自分が住む地域の法令や条例は?
まとめ
太陽光発電は高い買いものなので、しっかりと知識を身につけておくようにしましょう。
太陽光発電の仕組みやメンテナンス方法、補助金制度や売電価格など、太陽光発電に関する情報を知っておくことで、トラブルや損失を防ぐことができます。
また太陽光発電の利点やコストパフォーマンスを正しく理解することで、満足度を高めることにも繋がります。
太陽光発電の導入をする際は、複数の業者を比較し信頼できる業者を探すようにしましょう。